【戦国】v2 今日のゲスト:上杉 謙信(うえすぎ けんしん)

こんにちは、ヤナギです。
諸事情により期間が空いてしまいましたが、2回目の今日はこの人です。


【本日の主人公】:
上杉 謙信(うえすぎ けんしん)

 

【出身・生年没年】:
越後(新潟県)  1530-1578

 


【所属勢力】:
上杉家(長尾家)

 


知名度】:S
(S:三国・戦国に詳しくない人でも知っている。A:少しかじったことのある人なら知っている。B:三国・戦国が好きな人なら知っている。C:三国・戦国がかなり好きな人じゃないと知らない。D:まず知らない。E:ヤナギもよく知らない。 ※筆者であるヤナギの主観による。)

 


【主人公のプロフィール・生涯】:
越後の国の戦国大名で、通称「越後の龍」「軍神」
元々は越後の守護代であった長尾家に生まれる。長男ではなく、兄が長尾家の家督を継いでいたが、その兄が病弱でありそこまで優秀でなかったため、最終的には兄から家督を相続する。
以降、持ち前のセンスで越後を統一。
そんな折に関東管領室町幕府の高官職)の上杉憲政北条氏康に追われて庇護を求める。謙信は憲政のために戦い、その後、功績が認められ上杉憲政の養子となって関東管領の地位と上杉性を貰い受ける。

 

時を前後して、隣国の信濃では武田信玄に追われた豪族が何人も、謙信に助けを求めて来る。これは放っておけないと川中島に出陣し、武田信玄と激闘を演じるが最終的には決着つかず。

他にも、北条、一向一揆宗、周辺国の大名とも激戦を繰り返し、信長包囲網にも参加したが、遠征出陣前に急死。
生涯戦場を駆け回る人生だったと思われる。

 

【エピソードや特筆すべき事項】:

1.上杉謙信女説と不犯

上杉謙信女性説 - Wikipedia

 実は上杉謙信は女性であったという説があります。
理由の一つはまずは体格で、残された鎧から推定される身長は156cm。当時の男性の平均身長(159cm)より低いです。

また、趣味嗜好の面でも女性っぽさがあります。

源氏物語を始めとする恋愛物を好んで読んでおり、上洛した際に開催した歌会でも見事な雅歌(恋歌)を読み、参加者全員を驚かせたとか、生涯妻帯しなかったとかです。

あとは、生理による腹痛があったとか、それによって長期戦が出来なかったとかありますが、ロマンはありますがやっぱり創作の域を出ないでしょう。


理由としては私見ですが、何と言っても、生まれたときに何が何でも謙信を男として偽っておきたい理由が無いですね。


上杉謙信の父親の長尾為景には謙信より上に男子(謙信から見ると兄)がいましたので、謙信が生まれた時には既に家督を継ぐべき人はいました
また、為景は謙信のことをそこまで好きではなかったようで、謙信6歳の時に林泉寺(≠尼寺)に入れてもいます。

多産多死の時代とはいえ、家督を継ぐべき人がいるのであればそれ以降は政略結婚に使える娘がいる方が家としてはやや有利ですので、もし仮に謙信が女であったとしたなら、堂々と女として扱うでしょう。
少なくとも、生まれたときからしばらくは女として育てられていてしかるべきだと思います。


そのような事実が文献から窺えない以上は、やはり謙信女説は相当怪しいと思われます。


ただ、生涯妻帯しなかったことは事実のようです。
しかし、妻帯しない=女と交わりが無かった、ということではないですし、妻帯しない=男にも興味が無い、ということでもないため、女遊びや当時の流行であった男色はあったのではないかという説もあるようです。

 

2.異常な高勝率

何を持って戦の勝ち負けを測るかは難しいですが、謙信の高勝率を主張する人は多いようです。

www.joetsutj.com

これはライバルの武田信玄も恐れていたようで、最も激戦であった4次川中島の決戦は、信玄が得意で謙信が比較的苦手な野戦であり、かつ、信玄が事前に良い場所を確保したうえで誘い出した戦であったようです。
(逆に、信玄が決戦から逃げ続けるので、謙信が信玄を誘い出すために相手の得意かつ自分の不利な布陣で野戦に持ち込んだ、という考えかたもあります。)
謙信にとっては負けの可能性が高い布陣での戦を強いられていましたが、それでも引き分けに持ち込むのは凄い。むしろ、信玄の実弟や軍師山本勘助を討ち取っているわけで勝ちに近いでしょう。


また、謙信の周りには武田だけではなく、北条という名門もいましたので、それらと渡り合いながらの負けの少なさは異常なレベルと言えます。


一方で、兵装は他の大名とあまり違いが無かったようですが、この高勝率の源泉は何なのか?


これも私見ですが、強運と自信の正のスパイラルがうまく働いたのではないかと思います。
唐沢山城という城を何が何でも救うため、謙信は甲冑なしで数十騎を従えて北条の3万5千の敵に突撃し、敵が何らかの策を警戒して手が出せない中で城に突入・救援したという逸話がありますが、こういう積み重ねが、この人は神懸かっていると思わせることに成功したのではないかと思います。ちょっとドラマ仕立てにすると、


謙信「突撃。(勝てるかどうかわからんけど、やけっぱちでとにかく突っ込んでみよう。)
兵士「イエッサー・・・(こんなんで勝てるわけないじゃない。討死もんですよ。)

※強運により、うまくいった。

謙信「な、オレが言ったとおりだろ。」
兵士「凄い。」

 

後日

謙信「突撃!(勝てるか判らんが、今回も前回みたいにうまくいくんじゃね?)
兵士「イエッサー。(前回のことがあるから、勝てそうだ。頑張ってみよう。)

※強運+兵士の敢闘により、うまくいった。

謙信「オレは毘沙門天の化身だからな、当然だ。」
兵士「マジ謙信さんすげーっすよ。」


さらに後日

謙信「突撃!!!(オレは毘沙門天の化身だ。だから弾や矢に射殺されることは絶対無い)」 ⇒自信満々で勇ましい姿。
兵士「イエッサー、ボス!!!(前も死ななかったし、本当に化身かもしれない。だったら、自分たちは絶対に勝てる。)」 ⇒兵士奮戦。
敵兵士「迎撃。(やべえ、化身が来た。これは負けるかも。)」 ⇒怯えて本来の力が出ず。

※負け戦を勝ち戦にできた。

 

そして、実際に謙信は戦死しなかったわけですし、戦う前から気持ちの面で勝負がついていたのではないかと考えています。(現に、武田信玄はなるべく謙信との戦を避けたわけですし。)

 

【ヤナギの月旦評】:


武田信玄のライバルですが、おそらく実力は上だった
実力だけでなく、関東管領という高い地位、上杉という高い家柄、そういった他の大名が得にくいものも手中に収めた天に選ばれし者


そのような地位や家柄もあったためか、謙信には色々な人が泣きついてきます。
持ち前の正義感から、これは放っておけぬと武田や北条との不利な戦もいとわず、損得を抜きにした義を重んじる行動は人気の秘訣。


そうすると、武田以上に天下統一に近かったのではないかと思いますが、そうできなかった事情が複数あったのが残念。


・武田と同じ連合政権
越後も国人の力が強く、昔からの守護代(の一つの家)にすぎなかった長尾が行動を起こすには、彼らの支持が無ければ動けません。
国人の不和をまとめることに嫌気がさした謙信は出家を決意することもありましたが、国人をもっとうまく利用できれば領土は広がったかもしれません。


・立地が悪い
越後は米所で土地は肥沃ですが、世界有数の豪雪地帯で冬は全く行動できません。
冬の間は越後にくぎ付けにならざるを得ず、その点が領土拡大に動けなかった一因でしょう。


・天下統一の発想が無かった
明確に根拠があるわけではありませんが、たとえば、旧来の体制を革命したいと思う人が、旧来の体制の高官を得ることはまずありません。
織田信長は将軍足利義昭から副将軍や管領を打診されて断っています。室町幕府を倒して天下を統一しようとする人がその官職を得てしまうと、周りに混乱を生じさせます。


信長の場合は単純にそんな名ばかり官職いらないよと思ったのかもしれませんが、少なくとも関東管領を得た謙信には、室町幕府再興の思いの方が強く新しい幕府を開こうというところまでは発想が至らなかったのではないかと思います。


でも、謙信は天下統一しなくていいんです。
天下統一するには、どうしても謀略やだまし討ちが必要で、自らの手を汚さずに統一はあり得ないです。
義の人である謙信に、そんなことをさせてはいけないと思います。

だから、天下統一を目指さなかった謙信は良い意味でそれでよかったし、だからこそ人気がある所以かと思います。

 

<ゲームの中>
ゲームの中では、信玄と同じように最強クラスの総合力です。
やはり信玄と同じく万能型ですが、特に騎馬を率いれば、触れる敵部隊は消し飛びます。
加えて、直江兼続などの智将、柿崎景家などの勇将もいますし、港をもっている越後の地理的にも比較的恵まれ、バランス的には最も統一しやすい勢力でしょう。


周りに伊達、北条、武田、織田、一向宗などがいますが、内政を含めた総合力で一つずつ攻めれば難なく潰せます。
後継者の上杉景勝も優秀、関東管領の役職もあるので率いる兵力も多い、恐れるものは何もないですね。


なので、ここは自分で枷をかけましょう。
上杉謙信は謀略を嫌う人ですから、いっそのこと実直にゲームをやってみるのも一興です。

具体的には、敵勢力からの武将引き抜き禁止、奇襲は禁止、敵領地の治安下げるとか敵武将の忠誠下げるとかの工作はもってのほか、だけでなく、落ち目の大名には塩を送って物資を提供、とかです。
まあ、そこまでやっても普通にやっていれば統一できますね。

 

【ヤナギが思う、主人公に似たタイプや似た人】:
頼まれると嫌とは言えない究極のお人よし政治家。


謙信は人望も地位も家柄も高くなりました。でも、人格者なので威張り散らすことはありません。
現代でもそうですが、金や権力がある人のところには有象無象の輩が集まってきます
その中には、表向きは正義を語るが裏で自分のことしか考えていない、謙信を利用してやろうという人たちもいたと思います。


そんな奴らはつまみ出したいところですが、人格者の謙信はそんなことしません。
基本的にすべてを受け入れ、頼ってくれる人のために損得抜きで全力で戦います。

それに嫌気がさし、家臣の反乱も何度かありました。

でも、謙信は度量が広いのでみんな許してくれます。
普通であれば本人は死刑、家族も連座して死刑ですが、それを許してくれた謙信に心底惚れ込んで結束が固くなり、強くなるのでしょう。


武田信玄よりは剛腕かもしれませんが、上杉謙信がが自分の選挙区から立候補してくれれば、自分は迷うことなく一票を投じますね。

 

今日はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ