【司法書士試験】自分に合った勉強法?

今回が最後のシリーズ記事です。今まで私の勉強の仕方や考え方を解説してきましたが、必ずこう考える複数回受験生がいると思います。

「その勉強方法は自分には合わない。自分に合う勉強法が必ずあるはず」と考える人です。かく言う自分もその一人でした。


確かに、その人その人に合った、真に有効な勉強方法というのは存在するのではないかと思います。しかし現実問題として、その自分に合った勉強方法を探すのって相当難しいとは思いませんか?

 

試験勉強をしているときの最大の目標はその試験に合格することです。
間違っても、「自分に合う勉強方法を探すこと」ではないでしょう。

 

ちょっと回りくどい書き出しでしたが、今あなたが採用している勉強方法は、自分に合う勉強方法でしょうか?

厳しい言い方で恐縮ですが、少なくとも確実に言えることは複数年受験生はその勉強方法で今まで司法書士試験に合格できなかったという事実です。

 

対して、私がこのブログでご紹介した勉強方法は、これを読んでいる読者にとって合う、ベストな勉強方法ではないかもしれません。しかし、少なくとも確実に言えることは、この勉強方法で司法書士試験において1桁合格したという事実です。

 

私は試験に2回落ちていた時まで、「自分の勉強方法に間違いはなかった。ただ単に勉強が足りなかっただけ」と思っていました。

しかし、3回落ちた時についに考え方を変えてみました。
まじめにやってきた自分がここまでやったのに合格しなかったんだから、今までの勉強方法ではダメなのではないかと自省しました。
今まで信じてやってきたものを否定し、捨て、他の勉強方法にすがるのは、勉強方法を変えたという事実以上に精神的に負けたような気がしますよね。

 

ただ改めて言いますが、今の目標は司法書士試験に230点取って合格することであり、間違っても「司法書士試験において自分に合う勉強方法を探すこと」ではないですよね?
そうであれば、思う所はあると思いますが、意固地にならず「他人がやって成功した勉強方法」を少しだけでも採用してみてもいいんじゃないでしょうか?

勉強方法を変えることは勇気がいる決断であり決して負けたわけではなく、むしろ英断と思われる判断ではないでしょうか?

 

最初は合わない勉強方法でも、繰り返すことで不適応性は是正されて慣れてきますので、まずは私の方法をやってみてもいいと思います。
これをやっていくうちに、こうすればもっと自分は効率よくできる、ああすれば自分は間違えなくなる、というものが出てくると思います。
そこでオリジナリティを発揮し、自分に合うものを取り入れればよいのではないかと思います。

 

風姿花伝に「守破離」という言葉があります。
まずは手本の形を完全に真似てみて(守)、その次にあえてその形を破って他の物を色々と取り入れ(破)、最後は当初真似た手本から昇華させてオリジナルを作る(離)、という能の学び方を説いたものですが、司法書士試験でも参考になると思いますよ。

 

以上、長く書いてきましたが、次の試験はぜひ合格してください。

しかし、ここまでのメモを残していたのは自分でも頑張ってたなぁと思いました。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

【司法書士試験】試験前や直前の緊張対策・その他対策


今回は試験前や直前期の緊張対策という事を考えてみたいと思います。

まず、試験の前に緊張するのは仕方ないことであって、逆に緊張しているという事は今まで合格目指して勉強してきたことが嘘ではないことの証明ですから、胸を張っていいと思います。
とはいえ、本試験の現場において手が震えてしまっては出来る問題も間違える可能性は高くなりますので、今日は緊張対策について2点ほどご紹介したいと思います。
どちらの方法もネット記事やテレビで見つけたものですが、ご参考にしてみてください。

 

1.あえて思い切り緊張する

この方法は、「夜暑くて眠れないときに快眠する方法」ということで紹介されていました。方法は至って簡単で、本試験や睡眠などの前に、敢えて思い切り緊張することです。

具体的には、起立して両手のこぶしを握り(ある程度堅いものを握ると尚良い)、力を入れつつ体を縮こまらせます。出来るだけ全身全霊を込めて100%の力で思い切り体全体に力を入れてください。(歯に負担がかかるので、口に綿を詰めた方が良い)


その後、一気に全身の力を抜いてください。前に布団やベッドがあるなら、そのまま倒れこむ感じでもいいです。


これだけです。

 

ほんとかよ?という人のために一応科学的な解説がありましたが、敢えて100%の状態まで緊張させてその後急に0%に戻すと、変な緊張が抜けて良い感じのリラックスした状態になるようです。「良い感じ」がとのようなものかは定かではありませんが、実験では暑いときでもこの方法をやれば子供はみんな寝てくれる、というものでした。

 

この方法は瞬発力が求められる競技のアスリートもやっているようですので、試験前日に寝付けなかったとき、試験の10分前の緊張が高まってきたとき、やってみるといいと思います。

 

2.単純化する

信憑性は怪しいですが、競泳のフェルプス選手がやっているとか。


競泳の一流選手といえども、競技の開始前にはとても緊張するようです。
どうすればあの選手に勝てるか、今日の調子はどうか、スタートで遅れたらどうしよう、メダルが取れるか、等色々考えてしまうようですが、そんな時に「単純化する」を実践します。

競泳で言えば、「可能な限り早くゴールに到達する」と単純化して、これだけに集中してレースに臨むようです。これによって雑念が取り払われ、変な気負いが抜けることでベストが出せるようです。

 

これを試験に応用すると、隣の人がどんな様子だとか、時間内に終わらなかったらどうしようとか、○点取れなかったらどうしようとか色々考えてしまうと思いますが、純化すると「今までどおりにやる」、これに尽きると思います。
隣の人が今何問目を解いているかはどうでもよくて、今まで模試でやってきた時間配分どおりに目の前の問題1問1問に集中してやっていく事のみに注力すれば、結果は後からついて来るでしょう。

 


以上2つ紹介しましたが、緊張を和らげる方法は自分に合っていればどんな方法でも構わないと思います。今までの成功体験をもとに、適度な緊張を維持できる方法があれば、是非試験前にやってみてください。

 

実は最も有効な試験対策は手洗いとうがい

試験対策で、最も有効な方法は何でしょう?

毎日勉強するとか、苦手科目を克服するとか色々あるかもしれませんが、私はそれ以上に重要なのは、試験当日にベストな状態で臨むことだと思います。

 

周りにいませんか?何か大事なイベントの当日や直前時期に風邪をひく人が。
司法書士試験に限らず、資格試験は年に1回の試験が多いです。その時に体調が悪ければ、1年を棒に振ることになってしまいます。
また、風邪をひくと勉強しても身になりませんから、普段から健康を維持することは非常に重要です。

 
ということで、試験対策上最も有効な対策は、私は手洗いとうがいだと思います
朝起きたとき、外から帰ってきたとき、必ず手洗いとうがいをしてください。
これを習慣化できれば、体調を崩すことが少なくなり勉強にも支障が出なくなります。

 

別に30分やれというわけでもありませんし、普通にやれば1分もかかりません。
こういった細かいことをなおざりにしてしまい、試験当日風邪を引けば後悔し切れませんので、予見できるリスクは出来る限り小さくしておきましょう

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

【司法書士試験】記述式の解き方

今回は記述の解き方です。具体的な知識の入れ方や解き方は自身で勉強いただくとして、今日は心構えについて書きたいと思います。

 

解答ではなく作業をする。

まず、記述式をやるときは、問題を解くのではなく「作業」をやるという心構えが重要です。
問題の中で展開される相談事項を機械的に処理するという事が重要で、理想としては頭を使わずに仕上げるということになります。
これは、司法書士試験の合格者に求める要素が、基礎的な事例を素早く正確に処理するということであるため、試験対策としては単純作業をするレベルまで仕上げておく、という認識が必要になると思っています。


では、作業にするためには何をすれば良いか。もう地道な繰り返し訓練しかないでしょう。

 「繰り返し訓練が重要」と書きましたが、これによって間違ってもいい問題があります。それは、初めて見る申請書書式ですね。例えば、信託の合併とか通常の答練ではまず出ませんから、これが出された場合はその部分が白紙であってもまあOKです。


これは短答にも言えるのですが、とかく法律系の試験は応用が利きにくいんですね。覚えていなければアウトという問題が多く、例えば具体的には、

・殺人犯が殺した被害者の身に着けていた時計を奪ったときは、遺失物横領ではなく窃盗罪が成立する。
・一方、たまたま通りかかった第三者が時計を奪ったときは、遺失物横領が成立する。

この取り決めから、
⇒自分が殺した以上は殺人犯にとって、その死体には霊が残っていると看做すから窃盗なのだろう、と推測。
⇒そうすると、一家全員を殺して家に火を放った時は、殺人犯にとっては死体に霊が残っているので、現住建造物放火罪が成立するはずだ。

と応用すると、見事に間違えるわけですから、その事例自体を知らなければ考えてもどうにもならないです。
従い、初見の問題は間違えても可、まず再度出ない問題も間違えても可ということになります。(ちなみに、一家殺人+放火は、放火に関しては非現住建造物放火罪が成立する。)


これに加え、何にしても枠ずれ防止と登記できない事項の検出が重要ですので、この点を毎回意識して答練や勉強をやってみてください。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

【司法書士試験】実践 ケアレスミスを防ぐ1問の解き方詳細説明

今回は午前午後で70問ある問題の内の組み合わせ問題1問の具体的な解き方です。
あまりに当たり前すぎることで誰も教えてくれませんが、例えば、正しいものの組み合わせを選べと言う問題だったのに誤っているものの組み合わせを選んでしまった、というようなケアレスミスで落とした経験がある人は多いのではないかと思います。

こういうミスは命取りになりますので絶対に避けるべきですが、それを防ぐ方法を講師の人は積極的には教えてくれないんですよね。
ちなみに、自分は答練・模試すべて合わせて4~5問くらい、こういったミスをしていました。


ということで、組み合わせ問題を例に、具体的な解き方を解説しましょう。

例題:平成28年午後の第6問

「係争物に関する仮処分に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし
正しいものの組合せは,後記1から5までのうち,どれか。


ア 裁判所は,係争物に関する仮処分命令において,仮処分の執行の停止を得るため,
又は既にした仮処分の執行の取消しを得るために債務者が供託すべき金銭の額を定め
ることができない。


イ 土地の売買に基づく所有権移転登記手続請求権を被保全権利として,当該土地につ
いて処分禁止の仮処分を得た債権者は,当該売買が無効であっても,当該売買によっ
て当該土地の占有を開始し仮処分後にこれを時効により取得したときは,時効完成後
に当該土地を債務者から取得した第三者に対し,当該仮処分が時効取得に基づく所有
権移転登記手続請求権を保全するものとして,その効力を主張することができる。


ウ 占有移転禁止の仮処分命令の執行後,第三者がその執行がされたことを知らないで
係争物である土地について債務者の占有を承継した場合であっても,債権者は,本案
の債務名義に基づき,当該第三者に対し,当該土地の明渡しの強制執行をすることが
できる。


エ 占有移転禁止の仮処分命令は,債務者を特定することを困難とする特別の事情があ
る場合には,係争物が動産であるときであっても,債務者を特定しないで発すること
ができる。


オ 土地について処分禁止の仮処分がされる前に債務者が第三者に当該土地を売ってい
た場合には,その売買による所有権の移転の登記が当該仮処分の登記より後にされた
ときであっても,当該第三者は,債権者に対し,当該土地に係る所有権の取得を対抗
することができる。


1 アエ   2 アオ   3イウ   4 イエ   5 ウオ」

 

①冒頭を読んで、その問題のテーマに○をつける。

この問題であれば、「係争物に関する仮処分」を○で囲み、この問題は仮処分を訊いているんだなと自分自身に認識させます。

 

②「正しいもの」、もしくは「誤っているもの」に線を引く。

これが重要で、正しいものを選ぶのか誤っているものを選ぶのかを明確にします。この問題は、正しいものを訊いています。

 

③実際に問題を検討。

以前の記事で書いた5択の解き方の記事を参考にしてください。私は、まずウを検討しました。

 

④正しいか正しくないかを判断し、記号の隣に「正」又は「誤」と書く。

ここで絶対にやってはならないのが、記号の隣に「○」又は「×」と書くやり方です。
誤っているものを選べと言うときに×と書いてしまうと、その肢を正しいと判断したのか誤りと判断したのか混乱し、ケアレスミスが頻発するからです。
ですので、ここはきっちりと「正」又は「誤」と記載し、その肢の内容が正しいか誤っているかを明確にしておきましょう。「誤」は「ゴ」等でも構いません。

 

⑤④で回答した内容に対して、自信がある場合は正又は誤を○で囲む。

これにより、自信があるものは「○に正(or誤)」となり、自信が無いがたぶん○だろうと判断したものは、ただの「正(or誤)」となります。
私はウを絶対に正しいと判断したので、「○に正」が付されています。

 

⑥肢を見て次に見るべき肢を判断。

詳細は5択の解き方記事参照ですが、私は次にイを読んで誤りと判断しました。ただし、自信が無かったので単に誤としただけです。

 

 ⑦もう一つの候補の肢を見る。

本来は2肢検討で既に答えが出ているのですが、私は保険をかけて最低3つの肢は見るようにしているので、オを読みました。
すると、予想外なことにオは絶対に誤りと判断したので、「○に誤」となりました。

 

 ⑧書いた記載を比較する。

とりあえず、今の状況はこんな感じです。

 

正しいものの組合せを選べ

    ア(読んでいない)
誤   イ
○に正 ウ
    エ(読んでいない)
○に誤 オ

3.イウ  5.ウオ

 

3か5に絞られてはいるのですが、候補のイとオの両方が誤の判断という状況です。
こうなった時は、自分の自信の度合いを信じます。
つまり、「○に誤」としたオを優先し、イの「誤」の判断を間違えたと捉え、イの頭につけた誤の上に×をしておきます

こうすることで自分の判断の過程が判りますので、特に答練を復習する時に役立ちます。

この問題の結論としては、3.イウ が正解だろうと思います。

 

⑨回答を選択する前に、②(正しいものを選ぶのか、誤っているものを選ぶのか)をもう一度確認する。

この確認が非常に重要です。私はこの確認を怠ったので、答練・模試で4~5問落としています。

正しいものを選ぶ問題であると再認識して3を選びました。

 

⑩問題用紙の正解と思う数字を○で囲み、回答をマークする。


この方法が最も効率的に間違いを少なくする方法だと思っていますので、参考にしてみてください。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

【司法書士試験】肢を検討するときの知識の質

前回で5択の検討の仕方を説明しましたが、今回は時間短縮につながる肢検討の質の提案です。

 

試験で求められる知識レベルは?

どんな問題でも肢を1つ読んで思う感想があると思います。それは以下の4つのいずれかでしょう。

 

①絶対正しい、又は絶対誤りとわかる。
②たぶん(75%)正しいだろう。又はたぶん(75%)誤りだろう。
③見たことないので正誤判断不明。
④見たことあるんだけど、又は知っておくべき定番問題なんだけど、正しいかもしれない(50%)、又は誤りかもしれない(50%)。

 

ここで、230点で合格するには以下が必要です。

・①を可能な限り増やす。
・②を可能な限り①に移行させる。
・③を可能な限り素早く見抜く。(③を②と誤解しない。
・④をゼロにする。


よく講師も言うと思いますが、あやふやな知識ほど危険なものはありません。ですので、知識を確実にしつつ、やったことが無い・見たことが無い問題を素早く見抜くことが出来れば、正解数が増えるとともに時間の削減にもつながり、午後の短答対策にもなります

そして、おそらくこれを徹底しても正解できない問題があると思います。
ケースとしては、②の判断を誤った、どうしても③を判断しないといけなくなって間違えた、というケースが考えられますが、こういう間違いはしてもOKです。
合否に影響しない云々もですが、ここまで追い込まれてしまった以上どれだけ時間をかけても正解にはたどり着けないので潔く諦め、答練であれば次に出題された時に備え、本試験であれば時間を節約するという方針で十分です。

 

ちなみに、私の本試験の例では、④は午前も午後も1つもありませんでした。真実は③だったものを①と間違えて落とした問題、③の判断を迫られて2択を落とした問題、等々ありましたが、これは試験後の落ち着いたときにやっても解けない問題だったので悔いはないです。

 

最優先は④の撲滅です。④は①になりうるものですから、知識を確実にしましょう。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

【司法書士試験】短答式(5択)の解き方

今回は5択の解き方です。

いくつかブログ記事をリサーチしてみましたが、この記事ほど5択問題について解き方を吟味しているものはないのではないかと自負しています。自分としても自信をもっていますし、実績も出した方法ですので是非ご検討ください。

 

 

個数問題

5つの肢があって、それぞれの選択肢が1個、2個・・・5個、みたいな問題で、正しい(誤っている)ものの個数はいくつでしょう、という問題です。
これはどうにもならないので、素直に上から全部読んで吟味しましょう。

 

ただし、本試験問題の癖として、

・真ん中の3が答えになる可能性は低い。

・1個と2個、又は4個と5個で迷った場合、外側(1個、5個)が正解になる可能性が高い。

という特徴があります。

 

よくよく考えればわかるのですが、個数問題の特徴として、肢の正誤を2つ間違えると正解する可能性がある、というものがあります。1つの肢を間違え、別の肢を逆側に間違えると個数としては一致するため正解できるという特徴です。

そして、出題者側もこれを理解していますので、2つの間違えで正解にならないような問題を作りやすいという特徴があります。

 

これは上記2点目の指摘が的を射ていますが、外側(1個と5個)が正解だと自信もって選ぶ人は必ず理解できている。逆に言うと、迷って内側(2個と4個)を選ぶような人はきちんと理解できていない、という意味もありますので、出題者側としては外側に正解を設定したいという意図が出てくるというわけです。

 

 

正解肢を一つ選ぶ問題

5つの肢があって、正しい(誤っている)ものはどれでしょう、という問題です。
結論から言いますと、「ウ」の肢から順に読むのが良いと思います。


理由としては、出題者は受験者にできるだけ思考時間をかけさせたいと思いますが、殆どの受験者がアから読み始める現状を考えると、正解肢をアやイにすることは嫌だなと思うものです。
正解をエやオにして、全ての肢を読ませることで時間をかけさせてくる可能性が高いと思われます。


この点、それならオから順番に、エウイアと読めばいいのではないか、と思うかもしれません。ただ、もし各肢が3行くらいあった場合どうなるでしょうか?
目の動きを見ればわかりますが、上下の動きが多くなり、疲れてかつ混乱します。


以上から、目の動きや正解の出しやすさから、ウエオアイの順に読むのが最も効率的だと思います。

自分はこの種類の問題が出た場合、何も考えずにウから読んでいます。ただし、正解肢という観点では個数問題に比べては根拠が弱く、アやイに正解があることもあり得ます。

 

組み合わせ問題

5つの肢があって、正しい(誤っている)ものの組み合わせはどれでしょう、という問題です。最も出題頻度が高く、かつ攻略のためには研究が必要な出題パターンだと思いますが、こんな問題です。

 

次のうち、正しいものの組み合わせはどれか?

ア・・・
イ・・・
ウ・・・
エ・・・
オ・・・

1.アウ 2.アエ 3.イエ 4.イオ 5.ウオ

 

このタイプの問題の解き方ですが、とりあえずは何か一つを見ないと始まりません。ただし、1つ目を検討するときは組み合わせの部分(1.アウとか)は見なくてもいいです。
文章が短いもの優先で構いませんが、例えばアを読んだとしましょう。
この後、場合分けされます。

 

Ⅰ.アが絶対に正だと判った場合
この後すぐに組み合わせを見て、ウとエを検討して終わりです。
この場合、ウとエの両方を読み、3肢だけで答えを出しましょう。イとオは読んではいけません。


Ⅱ.アが絶対に誤りだと判った場合
組み合わせを見ずに、もう一つ何か見ましょう。まだ組み合わせを見るのは早いですが、さらに場合分けです。

 

Ⅱ―ⅰ.(アが絶対に誤りの上で)ウを見て絶対に正だと判った場合
組み合わせを見て、オを読みましょう。これは、選択肢に1.アウ と5.ウオ があるためで、アが絶対に誤りという考えが勘違いであるかもしれないリスクをつぶすためです。

オを読んで、アが「絶対に正とはいえない」というレベルで確信すれば終わりで、5.ウオ を選択します。一方、オが絶対に誤りと思えるのであれば、アは勘違いだったと理解して1.アウ を選択します。
このパターンであれば、アとウの2肢を見た段階で正解が判りますが、自分はどんな問題でも最低3肢を見るようにしています
 もしオを見て「絶対に誤りだ」となれば対処方法が変わってきますので、この失点を防ぎたいがためです。

 

Ⅱ―ⅱ.(アが絶対に誤りの上で)ウを見て絶対に誤りだと判った場合
組み合わせを見て、エとオを読みましょう。この場合イは読まず、最終的には4肢を読んで答えを出すことになります。


Ⅱ―ⅲ.(アが絶対に誤りの上で)オを見て絶対に正だと判った場合
組み合わせを見て、イとウを読みましょう。この場合エは読まず、最終的には4肢を読んで答えを出すことになります。

 

Ⅱ―ⅳ.(アが絶対に誤りの上で)オを見て絶対に誤りだと判った場合
組み合わせを見て、イかエのどちらかを読みましょう。一応2肢だけで答えは出るのですが、もう一つ読んで保険にしておきます。

 

以上から、1問あたりで肢を読む数の期待値を計算すると、

Ⅰで3肢×2/5=24/20

Ⅱ-ⅰで3肢×3/5×1/4=9/20

Ⅱ-ⅱで4肢×3/5×1/4=12/20

Ⅱ-ⅲで4肢×3/5×1/4=12/20

Ⅱ-ⅳで3肢×3/5×1/4=9/20

※アが正である確率(Ⅰが生じる確率)は、正であるものを2つ選べという設問の前提から2/5。アが誤りである確率(Ⅱのどれかが生じる確率)は余事象取って3/5とした。つまり、アの判断を誤るリスクは考慮していない。

※2つ目に読む肢については少し複雑になるので、ⅰ~ⅳが等確率で生じると仮定。

 

平均3.3肢検討することで答えが出せることになります。

 

これと並行してもう一つ、肢を読んだ時の判断があると思います。
それは、「この肢は正解か誤りか判別付かない」というものです。
これが出てきたら、その肢で最終結論を出さないようにしてください。大体の場合は他の肢で何とかなります。

一方、この場合は全肢読まざるを得ないことも考慮に入れてください。

 

むしろ、正解か誤りか分からない、見たことない、と自信を持って言えるようにする必要があります。その自信が無く、正しいと思うとか、誤りかもしれないとなってくると、時間がかかるだけです。

 

ということで、このやり方で行けば3もしくは4つの肢を読んで(平均3.3つで)正解にたどり着け、かつ、ケアレスミスも少ないと思います。正誤を確信レベルで判断するのは前提として、ポイントは「保険」と「判別不能と判断する速さ」だと思います。

もちろん、絶対に正誤が判るもの2つで答えが出た場合は、残り時間と相談してもう一つ読むか判断してください。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

【司法書士試験】時間配分と順番について

前回の記事で午後の時間配分を簡単に書きましたが、順番と併せて詳細を説明します。

 

問題を解く順番

自分の場合、どうしても他人の問題を解くスピードが気になってしまい、他の人がページをめくる音が気になります。
自分はまだ1問目の回答が出ていないのに、隣の人がめくったという事は、もう1問目の回答を出しているんじゃないか、という不安になる感じですね。(普段、そんな些細な音は気にならず熟睡もできるのですが・・・)

 ですので、これを防ぎつつ、かつマークシートの枠ずれを防ぐため、以下のような解き方でやっていました。


午前:
民法の債権から始め、そのまま最後までやり、頭に戻って残りをやる。


午後:
商業登記から始め、そのまま最後までやり、頭に戻って残りをやる。
不動産登記の短答が終わった後にすぐ不動産登記の記述にかかり、商業登記をやる。


同じような悩みがある方は参考にしてみてください。
ただし、最近の傾向として不動産登記の記述が難しいが商業登記の記述は易しい、というものがあるので、記述は不動産からと決めてかかるのは得策ではないのかもしれません

 

時間配分について

次に時間配分ですが、まあ午前は良いでしょう。
午後は、自分は以下のような感じです。

・商業登記:10分+5
・マイナー:15分+5
・不動産登記:25分+5

理想形だと50分(記述に130分)で終わり、どんなに遅くても65分(記述に115分)で片づける感じですね。


正直、初期のころは絶対こんなの1時間で終わらないだろ、と何度も何度も思いましたが、これについては訓練でこの程度までは改善できます。
公開模試ですが、最短で短答を40分で終わらせたという実績もあります。(30問か29問は取れたと思います。)

時間がかかる1番の理由としては、「この肢○だったか×だったかどっちだったかな」と悩んでしまう事ですね。
逆に、文を読むスピードはそこまで関係ないと思います。
初期のころは速読が必要かと本気で思いましたが、結局やらずに何とかなりました。

とにかく、○か×か悩む時間が無くなるだけで、スピードは全然違ってきます。


次回は、どの肢を読むかというあたりを解説します。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

 

【司法書士試験】記述50点の取り方

今回は記述式試験で50点を取る取り方です。

 

記述で50点を取るには?

 

目標としては、不動産登記で25点、商業登記で25点を目指しましょう
25点になる目安としては、

・不動産登記では枠ずれが1つ(実質的に二つの欄を飛ばす)あると、他が全部正解でなければならない。
・商業登記では、登記できない事項を登記できる事項として書いてしまうと、他が全部正解でなければならない。

という感じですね。


ですので、勉強としては枠ずれを防ぐ登記できない事項を漏れなく検出する、という対策が重要です。ただ、逆に言うと枠ずれや登記できない事項を書いてしまっても、合格点が取れる余地は残っているという事なのであきらめる必要もありません。

 

何よりも重要な時間確保


さらに、記述は時間の確保が最重要です。
最低でも50分×2の100分は確保しないと50は厳しいですので、講師が言うように午後短答のスピード対策が記述の対策になることは間違いありません。

 

ちなみに、自分が試験を受けた平成28年時のメモが残っていましたので共有します。よく残してたなー(試験中にそんな余裕があったのか)、と改めて思いました(笑)

午後は、商業登記短答⇒頭に戻って短答式を終わらせる⇒不動産登記記述⇒商業登記記述、の順番でやっていますのでご参考に。

 

※午後の時間配分
・商業登記短答13分
・民訴から供託まで20分
・不動産登記短答25分(記述にかけられる時間を122分確保)
・不動産登記記述60分(第3欄が白紙だが時間が無いので次へ)
・商業登記記述45分
・不動産登記記述に残りを使う。(第3欄の登記事項のうち、債務者だけ書けなかった。)

 

ということで、午前30午後30記述50の取り方を解説しましたが、科目ごとの目標数値が判りましたので、あとはこれを取るように勉強するだけです。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

 

【司法書士試験】午前30問午後30問の取り方

ここからはもう少し実践的な話になります。

冒頭記事で短答については午前30問、午後30問取ることを目標にするように書きましたが、その方針について説明します。特に30問取るという事は5問しか間違えられない、100点換算だと85点以上がいるため、かなり厳しいハードルであることは確かです。

 

午前30問の取り方

午後にも共通しますが、どこでどれだけ間違えてもいいかという目安を設定するのが良いです。ちなみに、自分の間違ってもいい目安は以下のとおりでした。

 

憲法・刑法:1問まで
民法総則・物権:全問正解を目指す。
民法債権:1問まで
民法家族相続:1問まで
会社法:2問まで

 

個人的には会社法が苦手だったので2問余裕を作る、家族相続は全部取るべきと言われますがたまに難しい問題が出るので1問余裕を作る、代わりに民法総則と物権で全部取る、という方針です。

答練の科目の難易度やご自身の得意科目によって上下すると思いますが、どんなに悪かったとしてもこの目標から追加1問までが間違えられる目安ですね。

 

ちなみに、試験本番では刑法で1問、会社法で3問落としました民法は全問正解でした。会社法はかなり細かい個数問題が出てきて、見事にやられました・・・

 

午後30問の取り方

自分の間違ってもいい目安は以下のとおりでした。

 

・マイナー科目:1問まで
・不動産登記:2問まで
・商業登記:2問まで

 

ただ、実際の自分の感じではマイナー科目で2問、不動産登記で1問、商業登記で2問というパターンになることが多かったです。


いずれにしても、午前より結構厳しい目標であるのは間違いないと思います。
トータル230点が目標ですから、マイナー科目でもしっかりやる、不動産登記は全部取りに行くつもりでやる、という心構えは大事でしょう。

加えて午後の場合は記述式もあるので、時間配分が重要です。時間配分については別の記事で書きます。

 

ちなみに、試験本番では民事訴訟で1問、司法書士法1問、不動産登記法1問、商業登記法1問落としました司法書士法落とすのは想定外でしたが、不動産登記法で1問間違いも想定外で帳尻が合いました。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

 

 

【司法書士試験】問題集の進め方

テキストと並んで重要なのが、問題集です。問題集は1問1答式、つまり、本試験のような5択肢の1つを抜き出して〇か×かを判断する問題形式が良いですね。過去問肢集でもいいです。

 

ただ、これをやるにもコツがありますので、その方法を解説します。

 

問題集の進め方は?

 

基本的に買って頭からやっていくという方法でいいのですが、より重要なのは2回目からのまわし方です。LECで教えてもらった方法ですが、「間違えた問題(肢)になるべく多く触れる」事が重要であり、これは裏を返せば、「正解した問題、理解している問題に触れることは時間の無駄」という考え方と親和します。

 
買ったばかりの状態ですと、何にも書かれていないまっさらな状態です。
これを頭からやっていき、正解した肢の右には「○」を、間違えた肢の右には「×」を付け、間違えた肢の所に付せんを貼っていきます。
とりあえずこれで1日目はやっていきましょう。

 


2日目ですが、1日目の終わりから続けるのではなく、まずは付せんがついている問題を頭からやります
付せんがついている問題=間違えた問題=自分自身が多く触れるべき問題なので、こうすることでやるべき問題をたくさんすることができ、記憶に残るという算段です。

付せんがついた問題に正解した場合、付せんに「正」の漢字を一画ずつ書いていきます。間違えた場合は小さく隅に×とでも書いてください。
付せんの問題を片付けたら、後は1日目と同じように続きをやります。

 

3日目も2日目同様に冒頭から付せんの問題を片付け、同じようにやっていきます。

 

6日目以降になると、付せんに「正」の漢字が完成すると思います。
正の漢字が完成すると付せんを剥がし、とりあえずはその肢は完了です。
このような感じで問題集や過去問集をやってみてください。

 

ここからは私のオリジナルの改良法ですが、この方法のみでやるとどうしても次の疑念が払拭できません。
その疑念は、「一度正解した肢は、果たして次にやった時に正解できるのか?忘れていたり、1回目がまぐれ当たりだったのではないか?」というものですね。

 

この疑念への対処法が、「問題集の2周目をやる」という方法です。
時間をおいてもう一度頭から全部やってみて、それで正解できたのであればその肢はきちんと理解しているということになります。

 

2周目は、1周目と基本的に同じ方法でやってOKです。
間違えたら付せんを付けて正の漢字を書いていきますが、1回目でも間違えて2回目でも間違えた肢の付箋は剥がさないようにしてください。(その他の付箋は正が完成したら剥がしてOK)
この肢は頭に入っていない、という問題集からの警告ですので、この付せんは剥がさず2回目を終わります。

 

そして、試験直前に3周目をしましょう。
3周目は、1回目又は2回目に間違えた肢だけでOKです。
具体的には、3週目をやろうとしているときに「○○」「○×」「×○」「××」とついていると思いますが、後ろ3つの問題だけをやっていきます。(ちなみに、2回連続で正解した肢は絶対に大丈夫なので復習しないでください。時間の無駄になるためです。)


同じように、間違えた問題、及び3回目に正解しても1回目と2回目で間違えた問題には付箋を貼って正の字を書き、又は既にある付せんに追加して正の字を書き、今回も付せんは剥がさないようにしてください。

 


さて、こうすることで自分自身にとって最強の問題集が完成しました。
試験の3日前以内に、この付せんがついた肢を総復習してください。
付せんがついている問題は、1.試験直前の重要な時期に頭に入っていなかった肢、2.1回目に間違え、復習を5回もしたにもかかわらず2回目でも間違えてしまった肢、という非常にクリティカルな肢ですので、これを直前に頭に入れておくことで試験に活きてきます。

 

理想としては、1周目を年内に、2周目を3月までに、3周目を試験1週間前までに終わらせ、最終の確認を直前3日以内にやる、というものです。
これを答練の復習でも同じようにやってみてください。


最後に、別の記事でも書いていますが、答練や問題集で間違えた肢についてはテキストに集約する作業も並行してやってください。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

【司法書士試験】テキストの読み方

さて、目標点とテキストが決まり、他の受験生は気にしなくていいことがわかりましたので、早速テキストを読んでいきましょう。

しかし、このテキストを読むという一連の流れが厄介で、誰もが知っている(と思っている)一方、講師も読み方までは教えてくれません。なので、合格に年数がかかっている受験生はテキストの読み方から学んだ方が良いのではないかと思いますし、自分としては一番重要だと思います。

 

どんなに薄いテキストでも量は多いので、これを毎回、頭から全て読むというのは非効率です。ということで、今回はテキストの読み方を解説します。

 

テキストの読み方・使い方とは?

 

まず、講座を受けているのであれば、講義が終わった箇所までは1回全部読みます。
講座を受けた際に重要だと思った部分は赤のボールペンで線を引き、ここの知識は入っていなかったなという部分は黄色マーカーで塗ります

独学でやるという場合は、ベースとして使うテキストを1回は全部読み、赤ボールペンと黄色マーカーを付けていきます。

 

そして2回目以降は、線が引いてあるところとマーカーが塗られている部分だけ、もしくはその論点分野を読む、というだけでOKです。そして、2回目でも知識が入っていなかった部分は、ピンク色マーカーで塗ります
こうすると、1回間違えた分野は黄色、2回以上間違えた分野はピンクマーカーが塗られていきますので、テキストを読めば自分はどこが弱いのか把握できます。

 

また、答練を受けることもあると思いますが、間違えた問題の論点個所についてはテキストにマークします。これも1回目は黄色、2回目はピンクにしておきます。(3回目はピンクを囲む等でさらに目立たせる)

論点を書くのが難しければ、間違えた脚の文章をそのまま書き写してもOKです。


以上を繰り返すことが基本になります。

 

このテキストの読み方だと、試験の直前に自分自身へ感謝することになります。
試験の当日や直前は、「自分が間違えやすいところ」を確認するのが最も重要です。そこで、ピンクマーカーで塗られている個所(つまり、2回以上頭に入っていなかった又は答練で2回以上間違えた部分)を全てエクセルに書き出して出力し、これを直前に見るといいです。2回以上間違えた問題は必ずもう1度間違えますので、これを確認できるのは最強の直前メモになります。

 

ちなみに、自分の時はこの最強メモの中から2肢くらい出ましたので、非常に助かりましたね。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

【司法書士試験】三振博士への対策

前回の記事で使えるテキストが決まりましたので後は勉強すればよい。なのですが、受験生としては他にどんな人が受けるのかというのは気になりますよね。

特に司法書士の専業受験生としては、司法試験から流れてくる人たちがかなり気になるのではないかと思います。

 

三振博士とは?その対策は必要か?

私はあまり詳しくないのですが、司法試験を受けるには予備試験に合格するか法科大学院を卒業する必要があります。そして、法科大学院を卒業した場合、卒業後3回(今は増えているようですが)しか司法試験を受けることができず、3回(同)以内に合格しなければまた法科大学院に入らなければならないようです。

この3回で合格できなかった人を、3回振ってアウトになった院卒ということで、三振博士と言うようですね。(ある意味でかなり残酷かつ辛辣な表現ですね・・・)


そして、三振博士や力試しで受ける司法試験受験生が司法書士試験に参入しているため、この人たちも相手にする必要があります。

 

私の感覚ですが、結論から言いますと気にする必要は全くありません
というのも、230点という楽勝レベルで合格するのが目標である以上足切りの基準点を気にする必要が無いので、この人たちが参入して午前の平均や基準点が上がったとしても何ら問題が無いからです。
さらに、これは司法試験を受けた複数の人に聞いたものですが、条文レベルの記憶という意味では司法書士試験の方が司法試験より難しいらしく、司法書士有資格者が司法試験に参入すると、短答で満点を取れるぐらいの人もいる、というのが現実なようです。


ですので、三振博士対策としては、そういう人がいるんだな程度の認識で問題ないということになりますね。
間違っても、民法の債権を極めようとか、憲法刑法も民法くらい勉強しようとか、そうは思わないことです。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

【司法書士試験】どのテキストや講座を取るか?

前回に続き、司法書士試験関係です。

前回の記事で、司法書士試験合格を目指すなら午前90点、午後短答90点、午後記述50点を目指すと書きましたが、それを達成できるテキストや講座について書いていきます。

 

ベストなテキストとセカンドベストなテキスト


どのテキストを選ぶかというのは非常に悩ましい問題です。
テキストは今後1年間戦うための重要な兵站拠点になりますので、どのテキストを使うのか、どの講座を取るのかは非常に重要です。

 

自分が4回やってきて感じる基準は、以下のとおりです。
テキストは、何も書き込まれていないまっさらな状態を考えてください。


ベストテキスト:

もし、そのテキストを試験会場に持ち込んでテキストを見ながら試験を解くことができ、かつ試験の制限時間が無い、という仮想状態で試験を受けた時、合格ギリギリの点を取れるテキスト。

 

セカンドベストテキスト:

もし、そのテキストを試験会場に持ち込んでテキストを見ながら試験を解くことができ、かつ試験の制限時間が無い、という仮想状態で試験を受けた時、合格安全圏の点を取れるテキスト。

 

 

ダメなテキスト:

もし、そのテキストを試験会場に持ち込んでテキストを見ながら試験を解くことができ、かつ試験の制限時間が無い、という仮想状態で試験を受けた時、合格確実圏(圧倒レベル)の点を取れるテキスト。

 

ワーストテキスト:

もし、そのテキストを試験会場に持ち込んでテキストを見ながら試験を解くことができ、かつ試験の制限時間が無い、という仮想状態で試験を受けた時、基準点すら取れないテキスト。

 

 

まず、テキストは今後書き込んでいくことを前提にしています。
従いまして、書き込む前の状態はなるべく少ない量でかつ情報量が多いという相反する絶妙のバランスを取ったテキストが良いという事になります。

そうするとベストテキストかセカンドベストテキストがいいのですが、ワーストテキストは明らかに情報量が過少、ダメなテキストは過多となっており、これを使うと勉強に支障があります。

特にダメなテキストは日本企業が作る電化製品を思い浮かべればわかります。便利さ(合格確実)を追求するあまり、普段全く使わない機能(出ない問題や出る確率が著しく低い問題)を網羅することでスペック(分量)だけが増え、本当に大事な機能がおろそかにされ、値段が高くなる(分厚くなる)、というどうしようもない状態になります。

 

もう一度言いますが、テキストには今後書き込んでいくことを前提としていますので、まっさらな状態では合格点ギリギリか安全圏程度の必要十分な質と量が確保されているものが良いですね。

 

ちなみに自分は、LECのパーフェクトローラーを使いました。
科目によっては若干の過不足がありますが、他の受験生を圧倒するという目標に対しては十分に応えてくれるテキストだと思います。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

【司法書士試験】合格するにはどうするか?

こんにちは、ヤナギです。

もうすぐwindows7のサポートが終わるという事で新しいPCを買ったのですが、データファイル移行のために古いPCのファイルを整理していたところ司法書士試験関係のメモを見つけたので、それをまとめて何回かに分けて記事にしていこうと思います。

司法書士試験は難関試験であり、冗談抜きで10年以上勉強に費やしている人もいますが、その方たちの合格の一助になれば幸いです。

試験の仕組みや難易度については理解している人前提で書きますので、説明足りない部分はご容赦ください。

 

司法書士試験における実績

ヤナギは平成28年の試験に合格しました。

試験自体は、1回目はどうにもならず、2回目は短答は午前午後とも基準点クリアしたがどうにもならず、3回目も短答は午前午後とも基準点クリアしたがどうにもならず、そして4回目で合格しました。

ただ、合格した4回目の試験はほぼ万全で臨めたので、総得点242点の全体3位、午前短答で93点(31問正解)、午後短答で93点(31問正解)、記述式で56点(確か不動産登記が30くらい、商業登記が26くらい)という結果でした。運もありましたが、模試でもAが出続けていたのでこのままやれば合格できるだろうというレベルでした。

 

目標点をどこに置くか?

司法書士試験は基本的な問題(そこまで難しくない問題)がかなりの広範囲にわたって出ますので、基礎を押さえることが最重要だと思います。

そうすると、目標は次のように設定するのが良いと思います。

 

・午前試験は35問中30問正解する。(90点)

・午後試験短答は35問中30問正解する。(90点)

・午後記述は不動産登記で25点、商業登記で25点を目指す。

 

こうすると合計230点になり、確実に合格できるレベルです。

なので、この点数を取れるように勉強する、テキストや参考書を選ぶことをお勧めします。

ちなみに、平成28年試験でこの点数が取れれば27位で合格です。

じゃあ、230点を取るためにはどうするか、次以降で書いていきます。

 

今回はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ

 

 

 

【戦国】v3 今日のゲスト:北条 氏康(ほうじょう うじやす)

こんにちは、ヤナギです。
3回目の今日はこの人です。


【本日の主人公】:
北条 氏康(ほうじょう うじやす)

 

【出身・生年没年】:
相模(神奈川県) 1515-1571

 

【所属勢力】:
北条家

 

知名度】:B
(S:三国・戦国に詳しくない人でも知っている。A:少しかじったことのある人なら知っている。B:三国・戦国が好きな人なら知っている。C:三国・戦国がかなり好きな人じゃないと知らない。D:まず知らない。E:ヤナギもよく知らない。 ※筆者であるヤナギの主観による。)

 

【主人公のプロフィール・生涯】:
後北条家3代当主。
武田信玄上杉謙信今川義元などと張り合い、関東に大勢力を築いた知勇兼備の名将で、通称「相模の獅子」

北条早雲の孫で、北条氏綱(早雲の子供)の長男。
当時の関東は、まだまだ室町幕府関東公方古河公方)の力が強く押され気味であったが、河越合戦又は河越夜戦(戦国時代の3大夜襲の一つに数えられる)の勝利により、関東での主導権を握る。
関東での内政を整えた後も周りは強敵ばかりであったが、今川義元の娘を武田信玄の息子に嫁がせ、武田信玄の娘を氏康の息子に嫁がせ、氏康の娘を今川義元の息子に嫁がせる、という婚姻関係を結び、武田・今川と同盟を結ぶ。(甲相駿三国同盟

これにより西側の脅威が無くなり、北関東や上杉との戦に向かうようになる。
しかし、相手が上杉謙信という大敵だったことと北関東勢力に反北条が多かったことが重なり、一時は大連合を組まれて本拠地の小田原城を攻められるも、籠城で何とかこれを撃退する。
また、桶狭間今川義元が討死し、同盟者の一人が欠けたことを奇貨に武田が今川領へ侵攻した。これにより三国同盟が破たんして武田が敵になり、またもや本拠地の小田原城を攻められるが、籠城で何とかこれを撃退する。

晩年は脳血管障害による麻痺があって意思疎通もできなかったようで、57歳で死去した。

 

【エピソードや特筆すべき事項】:

1.内政の人

後で触れる河越夜戦もありますが、北条氏康はまずは内政の人ですね。
具体的には、

・秀吉に先駆けて領内検地を徹底的に行い、領民の税負担を明確にした。
不定期税率を廃止して、四公六民を徹底した。
徳川吉宗に先駆けて目安箱を設置。

等です。
領民の支持を取り付けて総合力で勝負という方針であるため、確かに派手さはあまりないですが、領民から慕われた名君だったようですね。
江戸時代直前に徳川家康が関東に移って領国経営を始めましたが、北条を慕っていた領民を治めるのはなかなか困難だったとか。


また、今も小田原の町に残る「総構」(城だけでなく城下町の周囲を塀で囲んだ城塞都市構造。古代の中国は大体このような城だった。)など、鉄壁の守りを誇った北条らしい城だと思います。


2.河越夜戦

桶狭間の戦い(○織田信長 vs 今川義元●)、厳島の戦い(○毛利元就 vs 陶晴賢●)と並ぶ三大夜戦の一つです。

氏康31歳のころ、状況としては、関東管領の上杉氏、古河公方の足利氏、その他反北条の関東国人衆が連合し、8万の勢力で北条氏の一族が守る河越城を包囲しました。
これに対して、氏康の軍勢は8千。まともにぶつかると勝負は見えています。

 

ここで氏康は、敵方に対して「降伏するから守備兵の命を助けてよ。」と偽の降伏を繰り返します
敵方の連合軍は、勝てる戦を放棄する必要はない、降伏してくるくらいだから楽勝だ、というムードの中これを突っぱね、あえて攻撃を仕掛けるなどの挑発を繰り返しましたが、風紀はかなり緩んでいました。

そして、ついに氏康は夜襲を決行します。
その時、氏康が家臣に対して鼓舞した話が記録に残っているようです。

「我聞く戦の道は衆といえども必ず勝たず、寡といえども必ず敗れず、ただ士心の和と不和とにあるのみ、諺にいわく、小敵といえども侮るべからず、大敵といえども恐るべからず云ふ。我上杉と数度戦に及びけれども、いつも我一人にて敵十人に当たれり、寡を以て衆に敵すること、今日に始まりしことにあらず、勝敗の決この一戦にあり。汝ら心を一にし、力をあわせ、ただ我向かふ所を視よ。」

簡単に訳すと、「戦は兵の多寡では決まらず、兵の気持ちで決まる。自分は今まで10人の敵に一人で当たってきた。お前たちも心を一つにして、私の行くところだけを見なさい。」という感じです。
つまり、総大将の自分が先頭切って10倍の敵にぶつかるから、お前たちも自分だけを見てついて来い、という決意ですね。

結果、連合軍は士気が緩んでいたところに奇襲をかけられ、1万人以上が討死して総崩れになり、河越城の守兵は城と共に救われたことになりました。

 

【ヤナギの月旦評】:


5代続く北条氏の3代目で、おそらく器量は初代早雲に次ぐくらいの人と思います。
がしかし、知名度の面では小田原駅前に騎馬像のある早雲や、秀吉の関東攻めで自害させられた息子の氏政に劣るのではないかと思われるのが残念。


というのも、氏康は守りの人だと思うので、河越夜戦は別として基本は守り勝つことを目指していたんだと思います。
そのため、番狂わせの勝利があまり無くて堅実で、目立ちにくい武将になるんでしょう。


とはいえ、内政には相当秀でたものがあり、会社経営者にとっては非常に参考になる言葉が残っています。

「主将が官吏を選ぶのは当たり前のこと。官吏も主将を選ぶものだ。
隣国と戦い、日頃、官吏を大事にせず、庶民に慈悲を掛けなければ、人は他国に去って、明主・良将を求めて仕えてしまう。
官吏を愛し、庶民を慈しむは主将の当然の務めである。 」

 

また、息子の氏政に対しても厳しかったようで、こんなことを言っています。

「家の長臣に任せきりにせず、自ら動け。
お前は富貴の家に生まれ、ぬくぬくと育ったから、世間に疎い。
功を積んでも取り上げず、労をつくしても賞さなければ、皆は恨みを抱いて、人心は離れる。
その時に戦いがあって、にわかに甘い言葉を掛けても、言うことは聞かない。
だから少しの功も忘れず、小さな働きを見捨てず、時々に褒美を与えて、励まし進ませるようにせよ。 」


確かに、なかなか考えさせられますね。

自分は個人経営者の立場もサラリーマンの立場も経験していますが、陰で頑張っても目立たたない努力であれば、上にはなかなか認めてもらえず、転職しようかなと思うものですよ。

未だに忘れませんが、自分がサラリーマンだった当時の経営者が自分含めた同年代の従業員に対し、「みんなには他社と比べて高い給料出してるんだから、それに見合うくらいのことはやれ。」と言われたことがあります。
この会社はオーナー会社ではなく、その時の社長は親会社(非同族系の上場会社)の執行役員で給料をもらう立場にいた人ですが、内心、「あんたは思い付きで色々あれやれこれやれと言うが、全部中途半端に終わっている。こっちが労力かけて仕組みを作ってやったんだから、それをちゃんと利用して利益につなげろ。俺らより高い給料出してもらってるんだからそれくらいやれよ。」と思ったものです(笑)

そして、この状態で手のひら返されても何にも響きません。
むしろ金は(そこまで)要らないので、ことあるごとに「頑張ってるね。」とか「この前の仕事なかなか良かったよ。」と言葉をかけてくれる方が、よし次も頑張ろうという気持ちになりますからね。


家臣の気持ちにフィットする名言だと思います。


惜しい点としては、天下統一を考えると周りに強敵が多すぎた、京都から遠かった、と言う点です。
北条早雲下剋上の代名詞のように言われますが、次代の氏綱以降、領土拡大の気概はあったと思いますが、天下を取ろうというところまでの考えはなかったのではないかと思います。

まあ、小田原の町は箱根も近く落ち着いたいい街だと思いますし、北条家の菩提寺のある箱根にロマンスカー小田急の特急電車)ですぐに行けるのも、氏康が城と民を守って町が発展をつづけたからかもしれませんね。

 

ちなみに、汁掛け飯の話は氏政の回で書きます。


<ゲームの中>

関東の一大勢力であるものの、西には今川や武田(将来は徳川)が控え、北西には上杉が待ち構えています。
氏康の時代であれば配下武将には有能な人材が多く、氏康は能力的に最も優秀です。
周りの弱小大名を併合しながら今川・武田・上杉のどこかと同盟を結び、西をけん制して、政宗が世に出る前の伊達を潰して東北を攻め取るのがセオリーでしょう。

ただ、守りの人だけに守備特技(総構など)は強力ですが、ゲームでは敵に攻められることはあまりないですので、いまいち使えない。(敵に攻められる状況が続くと、ジリ貧になってそのうち潰される。)
このあたりでもきらびやかさが無い地味な印象です。


家紋が、ゼルダの伝説に出て来る「トライフォース」とほぼ同じの「三つ鱗」の紋。
全国をトライフォース化できれば勝ちです。


しかし、どうしても地味ですね・・・

 


【ヤナギが思う、主人公に似たタイプや似た人】:

 

いわゆる、バイプレーヤー俳優ですね。
何人か思い当たりますが、イメージとしては、「色々な映画やドラマに出ている脇役だけど、その役はストーリー上重要で、その人の代わりはできない演技をする名優」です。

戦国時代は確かに、信長や秀吉みたいな派手な活躍をする人がいましたが、それだけでは成立しません。地味にコツコツやるけれど、河越夜戦などでスパイスを加えるような味のある人物も必要です。

氏康は確かに天下人にはなれなかったかもしれませんが、天下人に匹敵する名ライバルにはなれたと思います。


しかし、やっぱり地味ですねぇ・・・

 


今日はこのあたりで失礼します。

 柳 ショーゴ